生涯現役−『働く』とは?

2010-07-07 00:34:31

先月定年を迎えた友人が、「『サンデー毎日』でやることがなく、つまらない。」と自分の人生を嘆いていました。会社人生まっしぐらの企業戦士だった彼が、会社という組織との『離別』がまるで『永遠の離別』のように嘆き、「自分の『居場所』がない。」とさえ言い出す始末。その嘆きはあまりにも厭世的であり、彼の言葉から「おれは人間としての魅力のすべてを失ってしまった。」とでも言っているように聞こえました。私たちは誰しも『人生の後半』を迎えます。それを『空しい』と感じるか『待っていました!』と感じるかはその人が現役中に充実感をもって仕事をしてきたか否かによるのではないでしょうか。
 現役中、仕事に充実感を持ってきた人は定年を迎えてもやることはたくさん待っているはずです。経験もあり、立派に人生の先輩として活躍してきたのですから仕事はたくさんあるのです。孫の世話をするのも、地域の活動をするのも立派な仕事です。収入を得ることだけが仕事だとしたらそれは『悲しい』ことです。そこには生活手段として果たさなければならない義務感だけが漂います。これからは『自分のために働く』のです。自分のために働くことは素晴らしいことです。では一体、『自分のために働く』とはどういうことなのでしょう。
それは充実感を持って仕事をすることなのです。そのためにはこれまでの経験の中から眠っている潜在能力を発掘し、それをおおいに発揮することが必要不可欠になります。
 人生の大半を立派に社会貢献してきたあなたには、豊かな経験という潜在能力がたくさん存在しているのです。では、どうやったらその潜在能力が発掘できるのでしょう。ただ闇雲に過去の実績を探っていくことは実績の羅列に過ぎず、自己満足で終わってしまいます。実績の裏付け、そのプロセスが大切なのです。それが後輩に伝えられるあなただけの財産なのです。その財産を後世に残していくこと=『働く』は素晴らしいとは思いませんか?
人生の後半を迎えたら、何をしたいのかということより、何ができるのかを知りたいと思いませんか?
 キャリア・ブレーンの『エイジング・アドバイザー®講座』は、あなたの潜在能力を発掘する手助けをしてくれます。自己のキャリアの再認識の方法を学び、充実感を持ってこれからの人生の『働く』を実現してみませんか?


大石 久美子

大石 久美子 (おおいし くみこ)
エイジング・アドバイザー®/世渡り指南師®/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント/認定エグゼクティブ・コーチ
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