悠々自適か?、生涯現役か?

2010-06-29 14:55:57

久方振りに同窓会に出席しました。学生の頃の面影を残している人、同年代とは到底、  思われない老けこんだ人等、様々な人生模様を垣間見ることが出来ました。       女性陣のパワーには圧倒されるものがありました。今日のために新調したと思われる派手な洋服、念入りの化粧、装飾品で着飾った女性陣の美に対する飽くなき追求心には頭が下がる思いでした。女性の平均寿命が男性より上位と言うことは「美に対する追求心」も大きく影響していると思われます。  
女性陣とは対照的に男性陣はあまり元気がなく、特に仕事に就いていない人は年齢以上の老いを感じさせられました。
「ワイワイ、ガヤガヤ」と宴席も半ばになると男性陣も盛り上がり会話に弾みがつきましたが、男性陣の中でH氏だけが「ぼそぼそ」と時たま話すだけで会話の中に入ってきませんでした。私は気になり『仕事の虫(カウンセリング)』が騒ぎ二次会にでも誘い、じっくり話を聴こうと思っていたところ、女性陣の方から「第二の人生を大いに語ろう!」と言う提案があり様々な人生模様が語られました。私は取り分けYさんの人生模様に感動を覚えました。
Yさんは50歳後半になってから御主人と死別、一時は落ち込むが、「第二の人生は、どうあるべきか」と真剣に考えた結果、「生涯現役で行こう」と決意し、70歳迄は就業可能で、圧倒的に男性の職場とされている「マンション管理業務」に就こうと決め、管理業務に関するノウハウを取得し、就職を勝ち取り、さらに生涯現役を貫くには一日の健康管理が大事と「出来るだけ多くの人と対話する」「日記をつける」「文字を読む」「一万歩、歩く」   ことを励行。又、70歳からは農業(無農薬栽培)に従事し、収穫した農作物を飲食店に低価格で卸す計画。まさに「生涯現役は明るい未来を創造する」と言うことを、背筋を伸ばし堂々と語っておりました。
「ぼそぼそ」と時たま話すH氏の番になり、H氏は開口一番「私は悠々自適の生活をしており特に何もすることはない。暇だ。家内は趣味が多く私の食事を作ってしまうと、外出しまい、話し相手は隣の家で飼っている猫ぐらい」と、Yさんとは対照的に背中を丸め力のない声で語っていたことが印象的でした。
「大辞泉」には「悠々自適」とは『世間のことに煩わされず、自分の思いのままに暮らすこと』とあります。定年を迎える中高年の方々から、「定年後は悠々自適の生活をしたい」
と言う話をよく耳にしますが、「悠々自適」の人生か? 「生涯現役」の人生か?
一度、しっかりと向き合って見ることも大切なことだと思います!!
「エイジング・アドバイザー®」講座が、そのお役に立てることを確信しております!!


荻野 良治

荻野 良治 (おぎの りょうじ) 満64歳
エイジング・アドバイザー®/世渡り指南師®/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント/認定エグゼクティブ・コーチ
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