生涯現役~それぞれの年齢に役割がある

2010-06-22 00:00:34

学校を卒業して以来、離婚後の環境の変化に合わせ、1歳に満たないわが子を連れて、休んだ1年を除いて、ずっと仕事をしてきました。
50代半ばを迎えた私の人生の中で、離婚をしてからは、息子を無事に社会へ送り出すのが唯一の目標でした。そしてその目標に向かって、子供の成長に合わせ、少しずつ仕事の量を増やしながら、黙々と努力してきました。
とにかく仕事を覚えようと、周りも見えず必死だった時、少し余裕が出て、周りに目をやるようになり、同僚への気遣いができるようになり、後輩にアドバイスができるようになり、そのころには、仕事のやりがいも感じ出し、クライアントの方々との出会いの中で、たくさんのことを教えて頂き、会社のあるべき姿や、改善すべき点に気づき意見を述べ、新商品の開発にも提案が出せるようになっていきました。
子供といる時間をたくさん持ちたかった時期、子供の進学のために高額の給与を必要とした時期、自分の会社内での存在感を示したいと思った時期、いろいろな時期を精一杯超えてきました。
そんな中、突然の母の死、そして父の病、その後の介護と仕事の両立。結果、体調を壊し退職。父の年齢を考えれば予測がついたはずのことでした。
ケアマネージャーさんに相談をし、父の介護の体制が整ったものの、「これから私はどうして行ったらいいのだろう?」と、ずいぶん悩みました。
そんなとき、キャリアカウンセラーの養成講座との出会いがありました。自分自身と向き合い、今の自分に何ができるのかを見つけていく中で、自分の将来を見つけることができました。
もしこの出会いがなかったら、今の私は途方に暮れていたことでしょう。
人生には進学、就職、結婚、離婚、大切な親の病気、そして死、さまざまな環境の中で、何度も岐路に立たされることがあります。それ以外にも自然災害、現在の日本の経済状況での突然の解雇も新たな課題の一つでしょう。こんなにも様々な要因で人生の方向を
変えなければいけないことがあるのに、なんと無防備に生きてきたのだろうと、私は人生半ばになってやっと知ることができました。
エイジング・アドバイザーの講座は、私のような失敗をしないために、もっと早い時期から、家族を含め自分の人生のビジョンを考える講座です。ぜひ突然の人生の岐路に立たされた時も、あわてず対処できるよう、受講されることをお勧めします。
年を重ねれば重ねるほど、たくさんの経験が増え、知識も増え、苦難を乗り越えるすべも知ることができます。私たち一人一人、それぞれの年齢に応じた役割があります。
今、私は生涯現役をめざし、奮闘中です。


北川 祐子

北川 祐子(きたがわ ゆうこ)
エイジング・アドバイザー®/世渡り指南師®/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント/認定エグゼクティブ・コーチ
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