仕事は「技」で

2010-05-31 11:41:39

 私は小さいときから大相撲が大好きで、大関・魁皇の相撲を5月場所もテレビで見ていました。今場所の大関陣はチョッと冴えませんでしたが、一戦一戦が終わると魁皇はホッとした表情でした。今場所も自らの形を取れず、押されて引き際身体を残すのが精一杯、体の衰えを自覚しているから、なりふり構わず開き直りの相撲が目立ちます。
 相撲が終わって絆創膏だらけを気にしているようでした。しかし、魁皇が右上手を取ると腕力はマダマダ衰えていなく健在振りを発揮します。大関在位の永いベテランが、長い経験と感と度胸で「技」を見せますから大相撲は面白いのです。
彼は、稽古熱心で毎日欠かしたことが無いそうです。どんな理由やケガをしていても、一度は土俵に現れるそうです。現幕内最高齢なのですが、一般の社会なら今から仕事に脂が載って来る年齢なのです。
 さて、その一般の社会では高齢になると就職は難しいといわれているようですが、では何故でしょうか。仕事の成果と賃金バランスが取れない?それとも使いにくい?体力と気力が無い?屁理屈が多く行動がない?・・・・どれもナルホドと言われそうです。しかし、採用側にも高齢者が働いていることが多いのです。
 私は現在、中高年事業団やまて企業組合名古屋支店に所属し、一方「NPO・さわやかライフ・あいちの会」の理事長をし、若者から高齢者までの再就職の支援をしています。建設会社に永く勤務し57歳で今の仕事をするようになりました。やがて10年が過ぎようとしています。
 企業の中で高齢者は比較的永い経験や実績を持っていて、職種にもよるのでしょうが、「技」で勝負している人が多いように思います。「技」といっても特別なことでなく、普段から普通に出来ることをコツコツとやり抜いている人だと思います。
 意欲さえあれば、隠れた企業がまだまだあります。「技」をアピールして欲しいと思います。再就職の成功は、ネットやハローワークも大切ですが、多くの方は人脈で決定していることを忘れないでほしいと思います。


志賀 孝一

志賀 孝一 (しが こういち) 満66歳
エイジング・アドバイザー®/世渡り指南師®/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント/認定エグゼクティブ・コーチ
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