生涯現役の考え方

2010-05-17 17:24:31

私はある金融機関に33年間勤務していました。主として証券業務を経験し、若い時は証券部、投資信託運用子会社、債券の売買業務担当部などを経験させてもらいました。その後ニューヨークに3年間赴任して海外市場を経験し、さらに投資顧問子会社で年金の運用・営業を8年経験しました。ところが55歳を迎えた時期にビッグバン後の金融危機で勤務していた金融機関が破綻し、準定年退職せざるを得なくなりました。退職することになれば、再就職活動です。数ケ月間人材斡旋会社に登録し必死に就職活動を行いましたが、簡単には見つけられませんでした。最後は人脈リストの縁で年金コンサルティング業に就職できました。投資顧問時代の知己から誘っていただいたのです。
一方非常勤で年2回6年間に亘って国際金融の特別講義を担当していた大学から新設の学部の教員招聘の話があり、これもまたご縁で2年後には大学教授として教壇に立つことになりました。勤務先の破綻は大きな蹉跌でしたが、人生辛いことばかりではなく、ラッキーな面もあります。また常に人との出会いや縁が人生の契機になることを肝に銘じています。
その後昨年3月まで大学に8年間勤務し、金融論、国際ファイナンス、ビジネスリーダーシップなどを担当するとともに、就職指導委員を命じられました。そして大学在職中にキャリアセンターからの紹介を得て当協会を知り、プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー、キャリアコンサルタント等の資格を取得したのです。それ以降は、「生涯現役」という考え方に非常に惹かれました。いつまでも社会との関係を保ち、いろいろな階層の人々に出合い、自分の専門に近い仕事を通じて自分を高めると同時にお互いに影響しあい理解・共感を得ていくことが楽しく、さらなる充実感をもたらしてくれることと考えています。
 生涯現役として元気で働けるうちは働き、充実した人生をまっとうするためには目標や羅針盤を持つことが必要です。その目標は個々人にとって違う部分はありますが、共通する羅針盤として、ライフプラン、ファイナンシャルプラン、キャリアプランの三つがあります。人生に関する考え方・見方をどう持つか、資金的な裏づけはどうするか、元気で働くためのキャリアをどう積み上げていくか、などについて学ぶと、人生はさらに開け、楽しさ、豊かさが倍加していきます。特に個々のキャリア体験は深く貴重なものであり、それらをぜひ活かしたいと考えている人は非常に多いと思います。
本講座で学ぶと、三つのプランについて基礎から応用までを理解でき、それらを会得することができます。同時に、独立起業希望者には成功するノウハウが得られます。さらに講師陣の豊富な経験談を聴くのも価値あることです。生涯現役を続けるために、充実した人生をまっとうするために、本講座の受講を強くお薦めしたいと思います。


玉木 勝

玉木 勝 (たまき まさる) 満67歳
エイジング・アドバイザー®/世渡り指南師®/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント/認定エグゼクティブ・コーチ
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