生涯現役を実践するために(2)

2011-02-06 23:51:35

前回、充実した生涯現役を送るためには(1)気力 (2)知力 (3)人力 (4)体力 (5)金力のバランスが必要で、その一つでも欠けるとなかなか難しい事を考えてきた。
今回はその続きを考えたいと思う。

(3)人力
人は一人では生きられない。ましてや生涯現役ともなればそれを支える人、支えられる人が沢山必要になる。それが人脈。この際一度、自分の人脈の棚卸しをしてみることが大切と思う。
今までの仲間、同じ意志を持って頑張っている人、手を差し伸べる人、差し伸べられる人等を改めて整理してみると今までの人生が見える。如何に誠実に生きてきたか?それが今までの人力。
人力の落とし穴は、自分の人力と思い込んでいた人が実は全く違っていて、今まで如何に自己中心で生きてきたか初めて気が付くこともある。
今までに培った人力を基にこれからの人力をどう考えるか。生涯現役を全うするためにも改めてこれからの人力の再構築を考える必要がある。
如何にこれからも誠実に生きるか。今からでも十分間に合う。まだ十分な時間がある。

(4)金力
生涯現役を実践するためにはある程度の金力が必要。昔から「いつまでもあると思うな、親と金」と言われてきた。有りすぎると問題も起こることも有るようだが、むしろ無い事のほうが問題は大きい。
金力はちょっと油断したら手の間からするりと抜け落ちる。用心に越したことは無い。
生涯のファイナンシャルプランを考えることは早すぎることは無い。むしろ遅すぎることのほうが多いようだ。しっかりしたファイナンシャルプランを作ってあると思っても思うようにいかない。
ましてやそれが無い場合は押して知るべし。今からでも十分間に合う。

(5)体力
生涯現役を支える全ての力の源が体力。余程、注意しないとその衰えに気が付かない。気が付いても「そんなはずは無い」と、その気付きから逃げたくなってしまうのが体力。
80歳まで生きる。ただ生きるだけでは意味が無い。生涯現役を通すのにはそれなりの体力が必要。
「歳だから・・・・」と言いたくなるがぐっと我慢。心身ともに若い自分自身をイメージして努力する以外にはなさそうだ。
いつまでも心身ともに若々しい人は沢山いる。その人は自然にそうなった訳ではない。それなりの努力をしてこられた賜物。そのような素晴しい人の真似をする以外に無い。教えを請う以外に無い。

充実した生涯現役を送られている人は沢山いる。そのような人は気力、知力、人力、金力、体力を常に意識し、充実すべく努力をしている。そして決してあきらめていない。そのような生涯現役を実践している人(エイジングアドバイザー)の知恵を借りてみるのも大切なことだと思う。


井口 隆三郎

井口 隆三郎 (いぐち りゅうざぶろう) 満66歳
エイジング・アドバイザー®/世渡り指南師®/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント/認定エグゼクティブ・コーチ
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